沖縄のそばにいつも三線を
2022年3月7日~2022年3月13日放送
ラジオ沖縄 制作報道部 當銘真喜子
【番組概要】
那覇市泊にある「沖縄そば すぅ~ぎぃ~じぃ」。お店の中を見渡すと、店内の至る所に三線が置いてあります。実はこの三線は、お客さんが注文の際に鳴らして、店員に合図を送る呼び鈴の役割をしています。ポロロンと鳴る三線の音がお店の中で響いてくるという一風変わった取り組みをしている沖縄そば屋の店主に三線への想いを伺いました。
【制作意図】
店内に入ると家族連れ、カップル、友人、観光客などそれぞれが思い思いに鳴らす様々な三線の音が聞こえてきます。ちょっと恥ずかしそうに鳴らす人、しっかりと弦を弾いて1音1音響かせる人、初めて三線を鳴らす人、地元のおじい・おばあが弾く演奏に合わせてカチャーシーを踊る人など沖縄の文化をすぐそばに感じられる場所です。実際に三線に触れることができるということで県内でも珍しいスポットです。三線の良さを1人でも多くの人へ伝えるべく、斬新なアイデアを採用した店主の三線への熱い想いを綴りたいと制作しました。
【制作後記】
お店のあちらこちらに店主の三線への愛があふれていて、三線を店内に置き呼び鈴にすること以外にも、店名を古典音楽の歌詞から名付けたり、店内BGMに古典音楽を流していたりなど様々な角度から魅力を伝えていたところに心惹かれるお店です。そして、インタビューに答えてくれたお客さんたちの三線を鳴らせて楽しいという姿が印象に残っています。沖縄では学生の頃に授業などで三線を弾くという学校もありますし、三線教室に通っている人もいますが、私はそういった経験をしたことがありませんでしたので、そんな県民にとっても新鮮な経験ができる場所だと思います。取材を通して、改めて沖縄のことが大好きな自分にも気づかされました。
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