明治から伝わる美味しさ、音でも美味しい長崎ちゃんぽん
2021年2月8日~2021年2月14日放送
長崎放送 ラジオ制作部 藤井真理子
【番組概要】
皆さんは、長崎名物というと何を思い浮かべますか?カステラ・トルコライス・ちゃんぽん・皿うどん・・・。長崎は、海外との関りがとても深い街でその歴史も古く、現在も至るところにその面影が残っています。番組では、中国との関りから生まれた「ちゃんぽん」をご紹介します。「ちゃんぽん」は、明治時代に伝わり、長崎人ならどの家庭でもちゃんぽんを作るほど、現在も変わらず庶民の味として親しまれています。この番組の主人公は、長崎市のどこにでもある小さな中華料理店です。明治から伝わる庶民の味を守り続けています。ちゃんぽん作りの美味しい音を集めました。
【制作意図】
明治時代に長崎で生まれたちゃんぽんは、今に至るまで、味も作り方も基本的には変わっていません。ちゃんぽんは、具を炒める所から出来上がりまで、大きな中華鍋ひとつですべてを作ります。中華鍋がたてるちゃんぽん作りの音は、まさに美味しい音。昔から長崎人の食欲をそそる音なのです。
その美味しい音を、大正時代から走る路面電車や出前のバイクの音を交えながら、構成しています。番組を聴いたリスナーが長崎を訪れ、ちゃんぽんを食べたくなるような番組を目指しました。
【制作後記】
長崎県でも、新型コロナウイルスの影響を受け、飲食店は苦戦しています。取材させていただいた中華飯店 三吉も閉店時間を1時間早めました。それでも、64歳の仲良し夫婦は「正直苦しい」と口にしつつ、「やっぱり常連さんのおるけんが、やめられんもんね」と笑顔でお店を続けています。このお店では、いつもラジオが流れています。お二人とも大のラジオファンで、「録音風物詩を聴くのが楽しみ」と話していました。新型コロナウイルスの収束後には、活気あふれるお店の雰囲気と小浜さんの作る美味しいちゃんぽんを全国の皆さんに楽しんでもらいたいです。
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