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2021年4月 6日 (火)

老舗染物屋の伝統と新たな挑戦~琴平あい

2021年2月1日~2021年2月7日放送 
西日本放送 ラジオセンター 白井美由紀

【番組概要】
香川県琴平町。
毎年4月には現存する日本最古の芝居小屋 「旧こんぴら大芝居・通称金丸座」で四国こんぴら歌舞伎大芝居が開催され、町は春の華やぎを迎えます。その彩りを演出するのが町中に立てられる色とりどりの幟です。大正10年創業の染匠吉野屋は、こんぴら歌舞伎の幟を第一回から染めている唯一の老舗染物屋で、「讃岐のり染」という手法により、手作業で染められています。昨年は幟完成後にこんぴら歌舞伎の中止が決まり、今年も耐震化工事のため開催はありません。2年連続で琴平の町に幟がお目見えしないという残念な状況の中、新たな挑戦がはじまりました。讃岐正藍染めという大変手間のかかる染め方を、地元の農家の皆さんなどとタッグを組んで琴平町内ですべて作るというプロジェクトに取り組んでいます。その原動力は、「琴平愛」・・・「琴平愛」で「琴平藍」を育てています。

【制作意図】
染物の「音」に、私自身が、大野さんの琴平愛を感じました。3代目のお父さんと4代目がそれぞれ、この染め物という世界で、地元を盛り上げていきたいという思いを伝えたいと思いました。後世に、この染色の技術を受け継いでいってもらうためにも、たくさんの人に聴いてもらいたいです。

【制作後記】
実は、吉野屋では、藍染め用の甕-かめ-が敷地に埋まっていたことから、その昔には藍染めもしていたことがわかりました。これまでの伝統を大切にしながら、この技術を伝えていきたいと、話してくださいました。現在、藍の抗菌効果を期待して、藍染めのマスクも大人気だそうです。ただ、一点一点手作りで、大量生産できないので、なかなか入手困難だとか・・・。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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