捨てないパン屋、田村さんのパン
2020年12月7日~2020年12月13日放送
中国放送 制作部ラジオGr. 宮崎夏音
【番組概要】
広島県広島市、マツダスタジアムから車で10分ほど進んだところにあるパン屋さん【ブーランジェリー・ドリアン】こちらのお店で販売されるのは、カンパーニュ、ブロン、ブリオッシュ…ハード系と呼ばれるパン、3種類。パンを焼くのは、柔らかな雰囲気を持ち、笑うと目が線になる、店主の田村陽至さん。そんなドリアンではここ5年ほど、廃棄したパンの数はゼロ・・・“捨てないパン屋”として注目を集めています。どんなことをして捨てないパン屋になったのか…田村さんが焼くのは一体どんなパンなのか…。田村さんのパン作りへの思いをお届けします。
【制作意図】
パン屋さんだけでなく、どんなお店でも、自分が丹精込めて作った商品を捨てたくはない。でも廃棄は仕方がない・・・そんな考えが“普通”になっている中で、「捨てない」という、“難しいこと”を実現できている、ブーランジェリー・ドリアン。どんな努力をしたら、どんな工夫をしたら「捨てない」ことができるのか…とても興味深く、また今の時代にとても合っているテーマだと思い、取材させていただきました。
【制作後記】
「無理なく働く」「手を抜く」「気づくと捨ててなかった」今回、2日間取材をさせていただきましたが、職人の口から出てくるとは思えないフレーズがたくさんあり、驚きの連続でした。また、興味深い話満載で、編集作業をするときに、素材の取捨選択にとても迷いました。捨てないパン屋なのに、捨てる作業をしないといけないなんて・・・。また、田村さんの話は、私の仕事にも共通することが多く、話を聞きながら、学ばせてもらうことがたくさんありました。ふわっとした柔らかさの中にある、確固たる信念。・・・ご一緒したのは、2日間だけでしたが、田村さんの魅力に引き込まれてしまいました。そして、今回の取材をきっかけに、ドリアンのカンパーニュデビューをしました。一口食べると、何とも言えない幸せな気分になりました。
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