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2020年8月27日 (木)

夏をおいしくする音

2020年9月7日~2020年9月13日放送 
信越放送 ラジオ局編成制作部 生田明子

【番組概要】
すいか売り場のすいかを前にポンポンと叩き、どれがおいしいかを聞き比べる。誰もが、1度は経験したことがあるのではないでしょうか?でも、皆さん、ほんとにおいしいすいかの音を知っていますか?そしてその音をしっかり聞き分けていますか?すいかの生産者は、出荷する前に「ぽんぽん」と表面を叩き、その音によって中身の品質を判断します。本来なら切って甘さを確かめたいところですが、1玉で販売している以上、そうもいきません。生産者は、この「ポンポン」という音の高低を聞き分け、未熟なのか、熟しすぎたのか、おいしいすいかなのかを判別します。ただ、一般人には聞き分けにくいのが実状です。そこで、この番組では「おいしい」と判断されるすいかの音は、どんな音なのか? 生産者と、絶対音感を持つ音楽のプロを訪ね信州の夏の特産品すいかのおいしさに「音」から迫ります。

【制作意図】
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、いわゆる三密にならない環境での取材先を選定する中「畑」に行きつきました。毎年1万8000個ものすいかを出荷する小野さんのすいか畑はあまりに広大で、3密とは程遠い環境でした。また外出自粛ムードの中、自宅での食事を「充実させたい」というニーズがある中で信州自慢の逸品を一人でも多くの方に知って頂き、おいしいという幸せを家庭で味わって頂きたいという思いで制作しました。

【制作後記】
今回実験をしたすいかの品種は「祭ばやし777(スリーセブン)」。お祭り気分で夏を楽しめるような、縁起の良い名前がついています。売り場ですいかの音を確かめる場合は、ぜひ番組で紹介した曲をイヤホンで聴いた直後に、すいかをたたいて選んで頂けたらと思います。品種の違いや、すいかが2段に重ねられている状況や、お皿にのっている場合などのちょっとした環境の違いで音が少しずつ変わってしまうので、そのあたりはご注意下さい。核家族化がすすむ中、スーパーなどで並ぶすいかの大半は、カットしたものが多くなってしまいました。が、すいかは、追熟しない作物。一定期間おいても甘さが増すことはなく、劣化していきます。そしてカットしたほうが、劣化はどうしても進んでしまいます。ぜひ、すいかを一玉買って、音も味も楽しんでみてください。

 

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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