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2020年9月15日 (火)

心の支援を届けたい フードバンク山梨の夏

2020年9月14日~2020年9月20日放送 
山梨放送 ラジオ制作部 小林奈緒

【番組概要】
「先生、何か食べるものない?」
給食のない夏休み、食料を求めてSOSを出した子どもたちがいました。
おなかを空かせた子どもたちを救おうと立ち上がったのが、認定NPO法人「フードバンク山梨」理事長の米山けい子さんです。食品ロスの削減を目的に活動を続ける「フードバンク山梨」は、毎年学校の長期休みに、子どものいる生活困窮世帯に向けた食料支援を行っています。コロナ禍の夏休み、米山さんの元には支援を求める多くの声が寄せられました。
箱いっぱいに詰めた食料に、米山さんはどのような想いを託したのか?支援を受ける世帯のリアルな声とともに、この夏の活動を紹介します。

【制作意図】
現在、日本の子どもの7人に1人が貧困状態にあると言われています。
貧困によって子どもたちの将来が奪われることがあってはならないと、米山さんは強い意志を持って、食料支援活動を続けています。支援する食料はすべて、企業や学校からの寄付で集まったものです。そしてボランティアの手によってひとつひとつ丁寧に箱詰めされ、各家庭に届けられます。
番組では、子どもたちのために奮闘するフードバンク山梨と、実際に支援を受ける家庭の両方の目線から取材をすることで、コロナ禍における食料支援活動の必要性を伝えたいと考えました。

【制作後記】
真夏の倉庫で、汗を流しながら食料を箱詰めするボランティアの姿。
ダンボール箱を開けた瞬間に広がる子どもたちの笑顔。取材で出合った様々な光景が目に焼き付いています。今回、コロナ禍の新たな取り組みとして初めて大学で行われた食料支援では、学生から「もやしばかり食べていた」「最悪の場合は学業をやめる選択もある」といった声も聞かれ、貧困は身近なところで想像以上に深刻化していることを知りました。新型コロナウイルスの影響で、困窮世帯は今後も増えることが予想されますが、子どもたちや学生のとびきりの笑顔から、フードバンク山梨の食料支援が生きる活力に繋がっていることを実感しました。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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