« 窯の火は消えない | メイン | 天然ドジョウのつぶやき »

2020年8月 7日 (金)

地元に愛され半世紀、老舗スーパーのスーパーコミュニケーション

2020年8月17日~2020年8月23日放送 
大分放送 ラジオ制作部 北里邦寿

【番組概要】
大分県臼杵市野津町。創業50年「スーパーフミヤ」には、地域に愛されるスーパーマーケットです。野菜、果物、鮮魚、精肉、日用品にくわえて、社長の中島究(きわむ)さん79歳がお客さんひとりひとりにあいさつ、声掛けをするひとなつっこさが魅力なんです。店によればかならず中島さんが笑顔で声をかけてくれます。遠く離れた人たちもふるさとに戻り気づく昔と変わらぬスーパーフミヤでの語らいがあります。今、臼杵市野津の人たちはこのコミュニケーションこそが、地元が誇れる地元の魅力として、スーパーフミヤの中島さんを移住促進のPRのモデルにしました。そのポスターには、「スナックもない!バルもないけど、スーパーがある!これぞ、スーパーコミュニケーション」との文字が踊ります。今のご時世、当たり前のようで当たり前ではない!?心をつなぐ田舎町のスーパーのふれあいの日々をお届けします。

【制作意図】
時は新型コロナがはびこる世の中。ディスタンスはしかりですが、地方のふれあいコミュニケーションは世代をこえて、そこに築かれてきたことを忘れてはなりません。

【制作後記】
取材日は7月21日火曜日、土用の丑の日。朝の開店、常連客からあいさつがわりに、「きょうはうなぎがうれるでー」。「売れんと困るんや~。」と返す社長。また火曜は‟95円市”ということで週で一番お客も多い。「こんな時に栄養とって元気にならんで!どうするんかえ!!」奥さんが鮮魚コーナーでひとりひとりに声をかける。「そうやぁ。せっかくやけんなぁ。」とお客さん。「毎度あり~ありがとうね! あ、うなぎのたれ買わんで、どうする~。せっかくやのに~。」日々、お互い助け合っている間柄だからこその信頼関係。消毒、マスク、ディスタンスともどかしい中での取材ではありましたが、目の前で広がる、おそらく半世紀繰り広げられてきたやりとりを目にすると、買い物ってこんなに楽しいものだったっけ、なつかしくもうらやましい気持ちが込み上げてきます。たぶんまずは、この土地を離れた地元の人が気づいたのでしょうか、このやりとりは、まさに「スーパーコミュニケーション」だと。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/563083/34213949

地元に愛され半世紀、老舗スーパーのスーパーコミュニケーションを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

ブログ powered by TypePad