« やねよりの箸屋 | メイン | おばちゃんの味は無限大?!創業60年のまるきんたいやき屋 »

2020年8月 7日 (金)

守り続ける「トンツー」の響き 漁師を守るモールス信号

2020年7月13日~2020年7月19日放送 
ラジオ福島 編成局放送部 森本 庸平

【番組概要】
今では珍しくなった、モールス信号が使われる場所が福島県にあります。いわき市の福島県漁業無線局では、漁師たちに「トンツー」の呼び名で親しまれるモールス信号が開局以来70年以上、船乗りの命を守ってきました。通信技術の発達で、世界的な廃止の危機に直面する中、地元出身の通信技師・矢萩達也さんは、短点と長音を次世代に残そうと、毎日、丁寧にモールス信号に向き合っています。一度は無線局をやめ、再び交信を続ける矢萩さんの姿に迫りました。

【制作意図】
私のような若い世代(20代30代)にはなじみのないモールス信号、最初はたまたま年賀電報のニュースで目にしたことが取材のきっかけでした。実際に符号を打つ姿は、まさに職人技。インターネットなどが普及した中で、モールス信号がなぜ生き続けているのか。自然とその奥深さに魅了され、その裏にある矢萩さんの思いを知りたいと考えました。

【制作後記】
時間が来ると、黙々と「トンツー」を聞き取り、瞬時に符号を打ち込む矢萩さんをはじめ、通信技師の皆さんの姿に圧倒されました。東日本大震災がきっかけで、宮城県の無線局との合併を経てなお、地元出身の若い世代が現場に加わり、活躍をしている姿に、明るい光を感じました。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/563083/34213944

守り続ける「トンツー」の響き 漁師を守るモールス信号を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

ブログ powered by TypePad