憧れの地、六甲の春をゆく
2020年5月4日~2020年5月10日放送
ラジオ関西 報道制作局報道制作部 山本 洋帆
【番組概要】
港町としての歴史で名高い神戸だが、これまで神戸の食・くらし・文化に影響を与え、また神戸のシンボルであり続ける「六甲山」の歴史もまた深い。かつては、遊園地や外国人の山荘があり、神戸の人たちにとって“憧れの地”として開拓されてきた六甲山。その六甲山へ向かう足として生まれたのが「六甲ケーブル」だ。六甲ケーブルの車窓から聞こえる音や、駅舎地下で録音させていただいたケーブルを巻き上げる機会の音と共に、六甲山の春をお届けする。
【制作意図】
いつもは観光客や地元の人でごった返す六甲山ですが、今年は新型ウイルスの影響で、いつもより静かな春を迎えていました。それでも、いつもの様に、春の草木をくぐるように楽しげに山へと進む「六甲ケーブル」の音。すっかり変わってしまった世界の中で、変わらぬ景色を切り取ってお伝えしたいと思い、取材しました。
【制作後記】
六甲ケーブルの歴史については知らなかったことが多く、地元民としてもとても勉強になりました。また一層、六甲ケーブルのことを愛おしく感じられます。ガランとした車内を見ると少しグッとこみ上げてくるものもありますが、健気に萌える春の緑や、一生懸命に走る六甲ケーブル、職員の皆さんの鮮やかな笑顔に元気をもらいました。また、六甲ケーブルがたくさんの人を乗せて走る日を楽しみにしています。
コメント