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2020年2月21日 (金)

笑顔が開くシャッター通り

2020年2月10日~2020年2月16日放送 
山口放送 ラジオ制作部 千田 正秀

【番組概要】
人口14万人に満たない山口県東部の岩国市。市の中心部、JR駅近くにある中通商店街は普段は人通りが少なく、シャッターを下ろしたままの店も目立ちます。そんな地方都市にありがちな小さな商店街が月に一度、多くの人でにぎわっています。それが10年前に始まった軽トラ市、「軽トラ新鮮組」が開かれる日です。番組では「軽トラ新鮮組」当日の様子を軸に、このイベントを企画した商店街理事長の   商店街に寄せる思いを紹介します。

【制作意図】
笑顔が印象的な商店街理事長の紳士服店店主、藤田信雄さん。「軽トラ新鮮組」は藤田さんを中心にして商店街の店主たちと農家のおじさん、おばさん、そして地域住民が結び付くことで10年続いてきました。何もしなければ文字通り「死んだ」商店街になっていたかもしれない中通商店街を「生きた」街にしているのはそこに人々の笑顔があったからだと思い、今回のサブタイトルを「笑顔が開くシャッター通り」としました。売り手と買い手双方が楽しみにしている「軽トラ新鮮組」の賑わいの一端を伝えます。                       

【制作後記】
自分自身、同じような地方都市の商店街を遊び場にして育ち、進学で街を離れ、帰省の度にシャッターが閉まったままの店が増えていくのを寂しく見ていました。地元の商店街は結局アーケードを解体して街の形を変えましたが、中通商店街は「昭和の商店街」の匂いをとどめながら今も地域に根を張っています。「軽トラ新鮮組」から派生した様々な企画も人気で、中でも獺祭で知られる旭酒造をはじめ岩国市にある5つの酒蔵の酒と「軽トラ新鮮組」の生産者たちの食材を地元の飲食店主が 調理したアテが楽しめる「麻里布酒祭り」は毎回1万人近い吞兵衛を集めていて、それこそ 客の肩と肩が触れ合う賑わいです。酒好きな私も過去にプライベートで足を運んだことが あり、まさに「人、もの、こと」がクロスする商店街です。今回の取材の際には晩御飯のおかずや食材を調達させてもらいました。    

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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