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2020年2月 7日 (金)

つなぐ~家康が眠る1159段までの近道~

2020年2月3日~2020年2月9日放送 
静岡放送 ラジオ局編成制作部 和田紗弓

【番組概要】
静岡市には、国宝で徳川家康が眠る久能山東照宮と、富士山を望む景勝地、日本平の二大観光地があります。その2つをつないでいるのが、「日本平ロープウェイ」です。ゴンドラにはガイドが乗り込み、ゴンドラから見える静岡の風景や、久能山東照宮の歴史を独自の語り口で解説してくれます。しかし、ロープウェイが開通する前は、「イチイチゴクロウサン」と親しまれていた石段を登らなければ、久能山東照宮へ参拝することができませんでした。その「イチイチゴクロウサン」のくだりをはじめとする、静岡への思いが、名物ガイドの鈴木美音さんから、今年1月にデビューした新人ガイドの大塚朋美さんへとつないでいきます。

【制作意図】
静岡市の二大観光地をつなぐ「日本平ロープウェイ」。そのゴンドラの中で、ガイドが独自の語り口で「静岡」というものを伝えているのが風物であると感じ、このテーマにしました。実は、久能山東照宮へ参拝するには、日本平からロープウェイに乗るルートと、久能山側から1159段の石段を上る2つのルートがあります。ガイドの中には、ロープウェイが開通する前は、1159段の石段を「イチイチゴクロウサン」とシャレを言いながら登っていたことが語られています。この静岡の古き良き風情を感じるガイドに焦点を当て聞かせることで、50年前のガイド、現在の名物ガイドの鈴木さん、新人ガイドの大塚さんへと語り継がれ、静岡への思いもつながっていることを伝えたいと思いました。

【制作後記】
日本平ロープウェイの名物ガイドの鈴木さんに密着していると、研修中の大塚さんに出会いました。取材をすると、大塚さんのガイドの中にも、開通当時から引き継がれているガイドのくだりが含まれていることを知り、「つなぐ」というテーマで番組を制作したいと思いました。富士山と徳川家康をつないでいるロープウェイの中のガイドを聞いていただき、皆さんの頭の中に、静岡の風景が浮かんでくれたらうれしいです。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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