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2019年4月25日 (木)

水が運んだ繁栄と残された文化 ~水郷佐原~

2019年4月1日~2019年4月7日放送 
文化放送 編成制作部 渡邉ひかり

【番組概要】
成田国際空港から車で北へ30分ほど、茨城県との県境にある、千葉県香取市佐原。”水郷の町”や”北総の小江戸”などと呼ばれ、1996年に関東地方で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」として選定されました。伝統的な商家の町並みの中心を流れる小野川は、佐原が商いの町として発展するのに、非常に重要な役割を果たしていました。そして今、その小野川には、元々佐原村用水を水田に送るための大樋だった橋を観光用につくった、通称「じゃあじゃあ橋」がかかっています。ここでは、「じゃーじゃー」という当時の落水音を今も同じように聞くことができます。舟運によって栄えた佐原の町の歴史と残された文化を船頭さんと歴史ある商家の社長さんの取材音声とともにお届けします。


【制作意図】
「残したい日本の音風景100選」にも選ばれている「じゃあじゃあ橋」と伝統的な商家の町並み。
そして佐原の町の発展に欠かせなかったのが、町の中心を流れる「小野川」。かつてのにぎわいはなくなっても、それらの文化を残そうとしている人々がここにはいます。当時の音を残そうとした「じゃあじゃあ橋」の落水音、佐原の伝統を受け継ぐ人々の声を届けたいと思い、今回制作に至りました。

【制作後記】
生まれも育ちも千葉県の私ですが、佐原から離れたところに住んでいることもあり、今まで足を運んだことはありませんでした。千葉県では、佐原のような歴史的建造物が残った町並みは貴重な光景です。
成田国際空港が近いこともあり、外国人観光客も多く見られましたが、町の経済状況はまだまだ厳しいとのこと。取材をしていくうちに、かつての佐原は本当に江戸に劣らずにぎわっていたことや伝統を残すための苦悩などがわかってきました。今もかつての様子を感じることができる佐原の町を多くの人々に知って、訪れてもらいたいと、取材後はより強く思うようになりました。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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