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2019年1月11日 (金)

400年伝わる冬の手仕事 越中福岡の菅笠

2019年1月14日~2019年1月20日放送 
北日本放送 報道制作局報道制作部 岩本里奈

【番組概要】
富山県西部に位置する高岡市福岡町。ここは、江戸時代から400年もの歳月を経ても未だ全国シェアの9割を占める【菅笠】の産地です。材料となるのは植物のスゲ草。農作業時の日除け・雨除けや、地元富山の城端むぎや祭や山形県の花笠まつりなどに使われている菅笠は、冬場の農閑期の副業として毎年11月~翌年3月に生産時期を迎えます。かつて100件あった菅笠を生業とするお店は今では3件のみ。昔も今も変わらず、企業が機械で作っているのではなく、地元のおじいちゃんやおばあちゃんが一つ一つ手作業で作っていました。雪国富山で“手”から“手”へと渡り作られる菅笠の製作風景をお届けします。

【制作意図】
富山県の代表的な伝統産業【菅笠作り】。恥ずかしながら私の住んでいる地域とは離れているため菅笠が一体どうやって作られているのかまでは知りませんでした。その町の人でなければなかなか知らないのが実態。取材をしていく中で、菅笠作りには、問屋・笠の骨組みを作る人・笠を縫う人のリレーが必要不可欠だという事、そしてそのリレーを担っているのはご高齢のおじいちゃんやおばあちゃんたちだという事を知りました。「小さい頃に親の手伝いで作っていたおかげで手が覚えている。今もこうして作れていることが幸せ。」と聞いて、富山、全国に残したい伝統産業の音、継ぐ人の声をリスナーの皆さんに届けたいと思い、初めて聴く人と同じ立場で取材しました。

【制作後記】
技術面でラジオに携わってきた私が自ら取材して番組を制作するのは初めて。笠を縫う作業はとても地味で、取材先のみなさんにも「地味やよ~」と言われたり(笑)でも、意外と音になっているんです。また、皆さんは作っていることを幸せに感じていて、なんならボケ防止になっていると明るくお元気でした。高齢化による担い手不足問題もありますが、続けることが出来る限り続けたいというお話を伺い、寒い中での取材でしたが温かい気持ちになりました。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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