アフリカの村に命の灯を
2017年12月25日~2017年12月31日放送
秋田放送 ラジオセンターラジオ制作部 利部昭勇
【番組概要】
秋田県内のイベント会場で最近、注目を浴びている屋台「ザンビア風お好み焼き」。アフリカの国、ザンビアの貧しい村に診療所を建てる資金集めのために、秋田大学医学部の学生たちが切り盛りしています。チームリーダーでメニューを考えたのは、医学部3年生の宮地貴士さん。実際にザンビアで貧困と医療弱者の現状を目の当たりにしました。宮地さんは命の尊厳を求め、診療所建設に向けての活動を続けています。
【制作意図】
日々、新たな殺人事件やいじめによる自殺を報じるニュースを目にします。これほど命が軽んじられていることに、怒りとむなしさを感じている人が多いと思います。命は大事なもの。その理屈は誰かが教えてくれても、本当に命の大切さを想像できているでしょうか?きな臭さを増している国際情勢の中、まだ平和な日本、成果と効率だけが評価される日本。今、命の重さを考えなければ、すべてが綻んでしまうのではないでしょうか。命の尊厳を考えてほしいと思います。
【制作後記】
医学生・宮地貴士さんは、これから現場実習に入り、人の臓器の温度を実際に彼の手で感じることになります。また、患者たちの心理的な訴えも耳にするようになります。お好み焼きを売っている今は、夢を追う若者ですが、いよいよ命の重さに向き合い、大きな壁に何回もぶつかることでしょう。彼は「命の尊厳」をどう考え、どう言動にしていくのか。今回の録音風物誌は、彼の物語の序章です。ABSラジオは「命」をテーマに宮地貴士さんのこれからを追い続けます。次回もお楽しみに!
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