松山・道後の新名所 太古のロマンに浸かる場所
2017年10月16日~2017年10月22日放送
南海放送 ラジオ制作部 三瀬 雄一
【番組概要】
9月26日松山市道後地区にオープンした「道後温泉別館 飛鳥乃温泉(ゆ)」聖徳太子が入浴したとされる歴史を元に、飛鳥時代の建築様式を取り入れた松山市民期待の施設です。大浴場を彩る壁画は、銭湯などでおなじみの富士山ではなく、地元の風景が描かれています。それも愛媛を代表する陶磁器「砥部焼」の陶板にかかれた風景。番組では、作者である女性陶芸家、山田ひろみさんに注目。独自の技法「ブラッシング」を駆使した壁画が完成した時、山田さんは何を思うのでしょうか。
【制作意図】
愛媛・松山の観光の顔、国指定の重要文化財「道後温泉本館」も、建築から120年以上が経過し、耐震工事の必要性に迫られています。工事期間中の観光客の減少が懸念される中、新たな温泉施設の建設が始まりました。それが「道後温泉別館 飛鳥乃温泉」です。愛媛の伝統文化のショーケースをテーマにしており県内の伝統工芸品が館内にふんだんに取り入れられています。その中で最大のもの、そして温泉施設である以上誰もが必ず目にするであろう壁画と、それを手がける女性陶芸家に注目。彼女が駆使する技法「ブラッシング」へのこだわりと、壁画作成への思いを伝えられないかと制作しました。
【制作後記】
今回取り上げた砥部焼は、今年、誕生240年目の節目を迎えます。砥部焼に限らず、長い歴史を積み上げてこられたのはなぜかと考える時、従来の方法にとらわれない、新しい発想を持った人が出現し、
産地をもりあげてきたに違いないと思うのです。山田ひろみさんも確実にその一人。とにかくパワフルで、繊細で、作品に向かえば妥協することがない…
自身を振り返って、見習うところばかりのすてきな方でした。
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