人々に日常を!熊本・老舗映画館物語
2017年4月3日~2017年4月9日放送
熊本放送 ラジオ制作部付 宮川理佳
【番組概要】
熊本市中心部のアーケード街にある映画館「Denkikan」。明治44年創業から約105年間、熊本に映画文化を発信してきました。近年、郊外の複合型映画施設の勢いに押され、歴史ある映画館が閉館となる中独自の視点で選んだ作品を上映し、多くの映画ファンに親しまれています。長年、熊本の映画ファンに愛される理由とは何なのか?熊本地震をきっかけに見えた「Denkikan」の魅力に迫りました。
【制作意図】
去年4月、熊本は2度にわたる大きな揺れを経験しました。熊本地震により多くの映画館が被災。今でも開館できない映画館もあります。しかし地震の3週間後、一番に上映を再開したのが老舗映画館「Denkikan」でした。その頃は余震が続き、ライフラインが完全に復旧していない地域もある時期です。「娯楽どころではない」と言われるような時期でも、「人々に日常を感じて欲しい」と、再開に向け決断した老舗映画館の思いを届けたいと思いました。
【制作後記】
再開の日に、お祝いとして花を持ってくるお客さんがいらっしゃいました。地震直後の話を映画館スタッフと話、再会を喜ぶ姿を見て、いかにこの映画館が人々の日常にあり、スタッフとお客さんの距離が近いのか感じることができました。
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