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2016年11月16日 (水)

心も躍る 祭り金太郎たち~ 地域の絆を一つに結ぶ 御坊祭

2016年11月7日~2015年11月13日放送
和歌山放送 報道制作部 柘植 義信

【番組概要】
毎年10月のはじめになると町中の人の心が騒ぎ、心が一つになる時がある。和歌山県の中部のまち御坊市に江戸時代から伝わる「御坊祭」は小竹八幡宮の例大祭。神と氏子が親密感を増し、一体となる祭りで 地域に根付いた祭りです。9つの地域が仕立てた組と呼ばれる連が参加し、神輿や太鼓を積んだ櫓をかつぐ大人。笛を吹く子供、雀踊りの女性たち。住民がそれぞれの役割を担い、祭をみんなで楽しむ。それをリードするのが祭り金太郎と呼ばれる年中「祭」のことが頭から離れない男衆。祭り金太郎が地域の人の心をつかみ、地域の絆を深める。祭りを通して過疎と高齢化が進む地方の元気を回復させる一つの姿が見えてくる。

【制作意図】
御坊祭を一年中、頭のどこかに置いていて、祭では地域の結束を固める役割を担う男衆を「祭り金太郎」と呼んでいる。番組では、祭り金太郎と祭りに参加する住民の表情を紹介しながら、地域と祭りの関係について改めて考えてみたい。各地では、過疎と高齢化が進み地域の絆が脆弱になっているが、祭り金太郎の役割を通して地域の人の心を一つにするきっかけを探るとともに祭りが持つ、高揚感を住民が体感することで地域に生き続ける意味を問いかけたい。

【制作後記】
御坊祭は、地域の人が神とふれあい、楽しむことがあくまで主体で、観光を目的とした見せる祭りでないことがわかります。地元の人が力を合わせ祭りを盛り上げ、今年も共に元気で生きていることを確認しあっています。移り住んできた人も古くからの住民と一緒になって祭りに参加。排他的でなく融和な雰囲気から絆の深さがみえてきます。災害などで地域住民の自助共助が求められる中、祭りを通して築いている住民の絆を引き続き取材していくことで地元局として地域再生のあり方を考えていきたい。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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