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2016年9月21日 (水)

学び舎、最後のマラソン大会

2016年9月19日~2015年9月25日放送
秋田放送 ラジオセンターラジオ制作部  利部昭勇

番組コンクール入賞作品 再放送
(優秀賞)

【番組概要】
秋田県秋田市の市立大正寺(だいしょうじ)小学校は、創立141年目の今年度いっぱいで、少子化などの理由から閉校となります。この小学校の恒例行事、さわやかマラソン大会。地域の商店街の通りを子供たちが駆け抜けます。大会が始まって以来、地域の人たちが沿道から熱い声援を贈る名物行事です。その中に、今年も珍田智さんの姿がありました。子供たち一人一人の名前を呼びあげる実況は、最後まで走り切る力になっているのです。来年春に閉校を控えた小学校の最後のマラソン大会。珍田さんの温かい最後の実況に耳を傾けます。


【制作意図】
少子化や学校運営の経費節減から小学校の統廃合が進んでいます。そんな地域の、小学校の記憶を音像に残したいという思いから、弊社では閉校が決まっている学校の最後の1年を、その学校の校歌とともに記録するという取り組みを始めました。秋田県内で今年度いっぱいで閉校する小学校は14校。今回は、その1エピソードを録音風物誌で紹介したいと考え構成しました。


【制作後記】
このストーリーに登場する珍田さんが話していました。「閉校する前から子供たちは都会に出て行く。都会でもまれることも大切なので止めはしない。でも、都会で疲れた時、ここに、見守って育ててきたふるさとがあることを心の拠り所にしてほしい。いつでも帰ってきて、ひと時、休んでいってほしい。そのために、俺たちは、この地域を守る」・・・地域が果たす役割をあらためて考えさせられた言葉でした。こうした地域の声に、地方局はもっと耳を傾けるべきだと襟を正された思いでした。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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