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2016年1月12日 (火)

「りんこう」5つの駅の物語 西日本一短い鉄道・紀州鉄道

2016年1月11日~2016年1月17日放送
和歌山放送 報道制作局 柘植義信

【番組概要】
現在日本で二番目に営業距離が短く、西日本ではもっとも短い鉄道が和歌山県の真ん中、御坊市にあります。紀州鉄道。愛称は「臨港」。昔から呼ばれている名前が今も生きています。町の中心と紀勢線を結ぶ鉄道で、地元の工場からの製品や特 産のみかん、木材を運ぶ貨物の役割も果たしていました。現在は旅客だけ で1両のレールバス がのどかな町中をゆっくり走っています。車 社会になっ ても利用者から愛され ている小さな鉄道。起点を含めて5つしかな い 駅を利用する人を通して過疎が進む地方の鉄道の役割を考えます。

【制作意図】
和歌山は大都市圏に比べ、鉄道や道路の発達が遅く、今回取り上げた紀州鉄道・「臨港」はおよそ90年前、今のJR紀勢線と町の中心、水運の中心日高川河口を結ぶアクセスとして地元の有志が開設した鉄道です。道路整備が進んで車社会になり、鉄道の利用客は減少の一途をたどっています。幾多の存続の危機を乗り越え、臨港は今も生徒やお年寄りらの生活を支えています。地方鉄道の経営環境は厳しく各地で廃線が進んでいます。番組を通して過疎化が進む地方に生きる人と鉄道の存在を考えることを目的としました。

【制作後記】
取材、ナレーションを担当した寺門秀介は東京出身。一時勤務の関係で当地に暮らしたことがあり、この鉄道を利用していました。都会にない暖かみのある地方の生活になじみ、地元のことを応援しようと、この作品に挑戦しました。取材を通して初めて知ったこと、知ってるつもりがそうではなかったことにたくさん気づいたとか。地元のラジオ局として地方に生きる人にとって必要な情報を提供し、発信することの使命感を改めて感じ取るきっかけになりました。地元のことをもっと知り、発信していくことの重要性を確認しあいました。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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