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2015年12月13日 (日)

山の伝統食『栃餅』その味わいに秘められた手間と技

2015年12月7日~2015年12月13日放送
福井放送 ラジオセンター 谷戸礼子

【番組概要】
福井県大野市の山里で昔から作られてきた「栃餅」。その原料となる栃の実は実はアクが強く、餅にするまでには大変な手間と熟練の技を必要とします。乾艶子さん(88歳)と山内たかさん(80歳)は今では数少ない栃餅作りの達人です。お二人の長年培ってきた栃の実の加工作業を、秋から初冬に渡り伝えます。自然と共に暮らしてきた人々のことと共に。

【制作意図】
口にすると豊かな風味が広がり、どこか懐かしさを覚える『栃餅』。飽食といわれる時代の中でも、その比較的地味で奥深い味を求める『栃餅ファン』が増えていると聞きます。しかしその味わいの裏に、たくさん手間、熟練の技、自然の恩恵があることを知る人はあまり多くありません。自然と共に暮らしてきた古老のお二人の栃の実の加工作業を通して、先人たちの暮らしの知恵や、食への感謝、自然の力を伝えます。

【制作後記】
『栃餅』はもち米の白と加工した栃の実の色が合わさって、ほのかな茶色をしています。食べるとほんのりした苦味があり独特の風味が広がります。そのまま食べれば大人の味を楽しめますし、甘い小豆やきな粉をつけて食べれば、子ども達にも喜ばれます。どこかで『栃餅』に出会う機会があったら、ぜひじっくり味わってみてください。尚、作り方のプロセスを少しでも知ると、一層おいしく感じられること請け合いです。

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