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2015年9月 1日 (火)

東郷文弥節人形浄瑠璃

2015年8月31日~2015年9月6日放送
南日本放送 ラジオ制作部 七枝大典

【番組概要】
鹿児島県薩摩川内東郷町斧渕(とうごうちょう おのぶち)。
ここは、国の重要無形民俗文化財にも指定される「東郷文弥節(とうごうぶんやぶし)」が残る街。この「東郷文弥節人形浄瑠璃」は、江戸時代前期に上方を中心に活躍した浄瑠璃太夫 岡本文弥が語り始め、「なき節」とも呼ばれるように、どこか寂しげな雰囲気が特徴。語り太夫(義太夫)、三味線、拍子木、太鼓、そして着物姿の男女の人形(人形遣い)で構成されます。一時期は上方を中心に人気を誇りましたが現在は新潟県佐渡市、石川県白山市、宮崎県都城市、そして鹿児島県東郷町の4県に残るのみとなりました。明確な記述は残っていませんが、300年以上続く伝統の「東郷文弥節人形浄瑠璃」をご紹介します。

【制作意図】
「東郷文弥節人形浄瑠璃」は全国に4ヶ所にしか残っていない「古浄瑠璃」の1つ。300年以上前から東郷町で演じられていますが、県内での知名度は高いとはいえません。少しでも多くの方に「東郷文弥節人形浄瑠璃」を知っていただきたいという思いと、「伝統芸能に関わるきっかけのヒント」を、子供の頃から関わっている立場と大人になってから関わるようになった方へのインタビューを通して伝えられればと思い、制作しました。

【制作後記】
鹿児島県民でも「東郷文弥節人形浄瑠璃を知っている」と言うと、「かなりの鹿児島通だね」といわれるほど(国の重要無形民俗文化財に指定されているのに・・・)、「貴重な」伝統芸能。他の地域と同じように「高齢化と後継者問題」を抱えていますが、「自分達が楽しそうに演じていれば、このあとにも残せるんじゃないか?(後世に)つないでいけるんじゃないか?」という姿勢で取り組んでいらっしゃることが印象的でした。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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