清水のある暮らし
2015年7月20日~2015年7月26日放送
北日本放送 報道制作部 小林淳子
【番組概要】
富山県東部。北アルプスの雪解け水が大量に流れこむ清流、黒部川。その流域はきれいな扇形をした典型的な扇状地になっていて、上流で伏流した水が地下水となって流れています。下流域の街を歩くと、あちらこちらから水が湧き出していて、地元の人は、この湧き水を「清水(しょうず)」とよんで、生活の中に上手に、取り入れています。洗濯は勿論、夏場はスイカやトマトを冷やしたり、そうめんを洗ったり。清水が”家の中”にあるというお宅もあって、第二の台所として、冷蔵庫代わりとして使っています。ミネラルたっぷりの名水が24時間わき出している街、黒部。そこに暮らす人々の生活をご紹介します。
【制作意図】
湧水は自然の恵みそのもの。黒部には、地域の人が共同で使える洗い場があって、子供も大人も集まってきます。そこには、自然と会話が飛び交い、笑いが生まれます。地域の絆が薄れがちな現代において、黒部には昔ながらのコミュニティがありました。黒部の名水は、生活用水としてだけでなく、人と人とを繋げてくれるかけがえのない大地からの贈り物。自然のありがたさは勿論、地域の人々のふれあいが温かいなぁと思える町の様子を、お伝えできればと思います。
【制作後記】
町のいたるところから名水が湧き出ているって、想像できますか?現在の日本において、ちょっと信じがたい光景ですが、本当です。そうめんを家で湯がいて、共同洗い場に洗いにくる。面倒臭くないかと思いますが、それが不思議ではない町なんです。おいしい名水が蛇口から出てくるってなによりの贅沢ですよね・・・いやぁ、本当にいい所です。できれば住みたい!
コメント