うちん馬はシャンシャン馬!
2015年5月18日~2015年5月24日放送
宮崎放送 ラジオ局ラジオ部 日髙 千明
【番組概要】
「鵜戸さん参りは 春三月よ 参る その日が ご縁日」シャンシャン馬道中唄の一節です。宮崎では江戸時代から大正時代まで結婚すると日南市の鵜戸神宮にお参りをする風習がありました。帰りは美しく飾った馬に花嫁を乗せて、花婿が手綱を引いて家路へと帰ります。馬に付けた鈴がシャンシャンと鳴る事から「シャンシャン馬」と呼んでいます。現在はその風習はなくなりましたが、結婚式で再現する夫婦や行事が残っています。今回は、馬を養って60年以上、馬主の妻木国志さん74歳をご紹介します。妻木さんの宮崎弁と軽やかな鈴の音は必聴です。
【制作意図】
宮崎女性の憧れシャンシャン馬。花嫁さんにケガをさせたらいけないという責任の元に毎日馬の調教をする妻木さん。シャンシャン馬道中が無事に行なえるのも妻木さんの頑張り、そんな妻木さんを多くの方に知っていただきたいと思い制作しました。
【制作後記】
昔は沢山いたシャンシャン馬の馬主も現在は妻木さんだけになりました。始めは、シャンシャン馬の伝統を守り後世に受け継ぐ思いを描こうと考えていましたが、取材するうちに、自分の馬がシャンシャン馬としてみんなに見てもらえる喜びが妻木さんの原動力なんだと思いました。シャンシャン馬の馬主としての自信と誇り。まさに「うちん馬はシャンシャン馬!」なんだと!!今年の秋には宮崎神宮の御神幸祭にシャンシャン馬が登場します。ぜひシャンシャン馬を見に来てください。
コメント