うぷゆう~島の未来にかける橋
2015年4月13日~2015年4月19日放送
ラジオ沖縄 制作報道部 金城奈々絵
【番組概要】
「伊良部島との間には 離れ島との間には 渡る瀬が 休む瀬が あればよいのに」
宮古圏域に伝わる「伊良部トーガニ」の一節には、伊良部島に離れて暮らす恋人を思う男性の想いが綴られています。宮古島の北西に浮かぶ伊良部島は、「離島の離島」と呼ばれ、島民はこれまで医療や教育などの面で不便を余儀なくされてきました。今年1月31日、宮古島と伊良部島を結ぶ伊良部大橋が開通し、島は喜びに沸いています。番組では橋の開通によって変わりゆく島の情景と、変わらない人の温もりを伝えます。
【制作意図】
伊良部大橋は、島民にとって40年来の悲願でした。夢の懸け橋の完成によって、人々の移動手段は、定期高速船から車へと変わります。橋の開通によって変わる「島の音」を記録するとともに、島民の喜びを発信したいと思い、取材に取り組みました。
【制作後記】
「うぷゆう」とは、伊良部島の言葉で「大変嬉しい」という意味です。数え107歳の宮国カマドさんは橋の開通について、「(島を取り巻く環境が昔と比べて)天と地ほど変わっているよ」と興奮を抑えきれない様子で語り、伝統の歌と踊りで喜びを表現しました。番組を通じて、伊良部島を身近に感じてもらい、一人でも多くの方に島を訪れて頂けたら幸いです。
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