神の魚がやってきた~県民魚ハタハタの季節~
2015年2月2日~2015年2月8日放送
秋田放送 ラジオセンター ラジオ制作部 鈴木 聖子
【番組概要】
ハタハタは、秋田県民の冬の食卓には欠かせない魚で、鍋、塩焼き、なれずしのひとつで郷土料理としても知られる「ハタハタ寿司」などさまざまな料理方法で食べられています。ハタハタの別名はカミナリウオ。雷が鳴り、寒さが厳しくなる11月の終わりから12月頃にかけて秋田では産卵のため岸に近づいてきたハタハタを獲る季節ハタハタ漁が行われます。活気付く男鹿市の港の賑わいや市場の買い物客の様子を取材しました。
【制作意図】
季節ハタハタ漁は、資源の減少などにより平成に入ってから3年間漁が禁止されました。漁を我慢してまでも県民が資源の回復を待った魚でもあります。原田隆徳さんは、男鹿市の港で20年ほど漁に携わっています。「この漁が終わらないとお正月が来ない」と話す原田さん。原田さんの季節ハタハタ漁への思いを伝えるとともに、秋田の冬の風物詩・ハタハタをラジオの音で味わってもらえたらと思います。
【制作後記】
漁業関係者はもちろん、県民に愛されている魚だということを改めて感じました。取材した日はハタハタが大漁でした。寒いなか、白い息を吐きながら休むことなく黙々と作業していた原田さんが大漁の話になると笑顔になったのが印象的でした。番組の冒頭にハタハタの卵・ブリコを食べる音が出てきますが、プチプチとした食感を音で感じてもらおうと、さまざまな焼き加減のブリコを食べて試行錯誤を重ね録音しました。
コメント