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2015年2月20日 (金)

今生きる港町の教え~シャチに乗る小学生たち~

2015年2月16日~2015年2月22日放送
静岡放送 ラジオ局編成制作部 原田 敏幸

【番組概要】
全国有数の水揚げ量を誇る、遠洋漁業の基地、静岡県焼津市焼津港。この焼津港の近くにある焼津市立東小学校には、子供達にうたい継がれている港町ならではの誓い「黒潮っ子の誓い」があります。「黒潮っ子の誓い」は、海の王者シャチに乗って大海原を行く少年少女をモチーフに38年前に作られました。歌詞の示す港町の独特のたくましさ、威勢の良さ。それは、焼津港が誇る子供たちの魂です。しかし時代とともに焼津の町の風景は変わりました。そこには、遠洋漁業の環境の厳しさで漁業形態が変わり、さらに少子化も追い打ちとなり、結果かつてのような港町の盛り上がりはなくなりつつあります。しかし時代が変わっても、その魂は「黒潮っ子の誓い」の根底に活き続けています。番組では、焼津市立焼津東小学校を訪ね、児童や先生、OBの言葉から、港町の魂を伝えます。

制作意図】
私自身、焼津東小学校の卒業生で、焼津港を遊び場として育ちました。港の周りには、仲卸業・水産加工業・商店などが賑い、生活にとても近かった時代でした。漁師は、漁場を開拓すべく大海原を沖へ沖へと向かって行った時代でもありました。焼津市立東小学校の「黒潮っ子の誓い」には、そんな時代ならではのフロンティア精神のようなものを感じてなりません。この港町の財産です。未来へつなぎたいという願いを込め制作しました。

【制作後記】
黒潮っ子の誓いが出来たのは38年前の事ですが、今も尚大切に歌い継がれている事を再確認しました。そして、久しぶりに子供たちの口から元気な「黒潮っ子の誓い」を聞いて、私自身が元気をもらいました。これからも、焼津東小学校の子供たちには高く広くのびる黒潮っ子で有り続けて欲しいです。


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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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