« この醤油でないとアカンのよ | メイン | ぬか床を守り続けて140年。4代目榮助さん »

2013年12月11日 (水)

守り育てる村上の鮭

2013年12月9日~12月15日放送
新潟放送 ラジオセンター 五十嵐滋章

【番組概要】
「寒くなると、鮭がのぼって来るんだよな…」つぶやくように語る小池さんは、新潟県村上市、()面川(で行われる伝統的な鮭漁、テンカラ漁をやって60年の大ベテラン。20歳頃から始めたテンカラ漁。85歳となった今も三面川に通う。歴史が深い村上の鮭。江戸時代の村上藩士、青砥(あおと) ()平治(へいじ)は、鮭が生まれた川に帰ってくる「回帰性」に着目、「(たね)(がわ)の制」を実施して、世界で最初の鮭の自然保護増殖を成功させた。その精神は今も受け継がれ、地元の子供たちも手伝って、毎年800万匹の鮭の稚魚が見面川に放流される。今年はちょうど、青砥武平治生誕300年の年にあたる。そして今年も、越後村上に鮭の季節がやってきた。

【制作意図】
新潟県の北部に位置する村上市には、古くから鮭漁の歴史があり、言葉や料理など、鮭にまつわる文化は多岐に渡ります。長い年月の中で、村上の人々には、川や鮭を大切に思い感謝する気持ちが、自然と育まれてきました。その歴史と想いを、現在の村上と、市井の人々を通じて描きたいと思い、この作品を制作しました。

【制作後記】
川魚としてはとびきり魚体が大きな鮭は、5kg以上というものもざらにかかり、アタリの手ごたえは堪らないのだそうです。テンカラ漁は、誰でも出来るわけではなく、村上市に住民票があり、かつ、漁業組合に登録した人しか出来ません。「楽しいよ。村上に住みなせ。」と言われた言葉が耳に残りました。歌を発表したのは村上小学校の3年生でした。この舞台のために半年練習したそうです。作品を通じて、村上の風土や風物に少しでも興味を持っていただければと思います。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/563083/31996141

守り育てる村上の鮭を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

ブログ powered by TypePad