丸峯の朝の声~集落放送半世紀~
2013年8月5日~8月11日放送
南日本放送 ラジオ制作部 米森 仁美
【番組概要】
鹿児島県大隅半島の最南端の町、南大隅町。その南大隅町根占にある、丸峯集落では、50年間集落放送を一人で続けてきている人がいます。今年74歳になった、牧口弘次さんです。毎朝6時25分に公民館から放送が始まり、およそ30分間、小学生の朝読みや、独特な調子で集落の人たちへ情報を伝えます。弘次さんの声は、放送の声だけでなく、集落にとって必要な声でもありました。どうして放送を始めたのか、どのような放送を毎朝届けているのか、実際の放送の声とともにお送りします。
【制作意図】
集落放送が減少する中、50年間の長きにわたり、丸峯に根付き親しまれている、弘次さんの声。その放送とともに生活を営んでいる集落の人たちの想いをしりたくて取材制作に取り組みました。
【制作後記】
鹿児島市内から、南大隅町根占まで、車とフェリーでおよそ3時間。朝の放送に間に合うようにまだ暗いうちに取材に出かけました。他所からきた私にもみなさんすれ違うたびに挨拶をしてくださり、「ご飯は食べたね?」、「野菜もってかんね!」と声をかけてくださいました。昔からある集落の人たちのあたたかさや、人柄のよさがすごく伝わってきた数日間でした。