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2013年7月11日 (木)

レコードの命

2013年7月15日~7月21日放送
山形放送 報道制作局 制作部 大久保円

【番組概要】
山形県東根市にある、レコード針作りの現場を訪ねます。豊かな自然の中にある小さな工場で、レコード針は作られていました。いまでは、世界で唯一の量産工場です。レコード針作りを担うのは、30歳代から60歳代までのたった6人の女性職人。その女性職人たちが一本一本針を作っていく、手仕事でした。製造の様子を材料から針先の完成まで伝えます。

【制作意図】
音楽を聴くにはラジオ、CD、MP3、インターネットからのダウンロードなど様々な手段がありますが、昭和の主流はレコードでした。そして、今もレコード愛好者は少なくありません。そのレコードを聴く要の道具は、「レコード針」です。レコード針は細々と作り続けられています。どのようにして作られるのかを、世界で唯一のレコード針量産工場である山形県東根市の㈱ナガオカに取材。

【制作後記】
レコード針作りの取材は、驚くことばかりでした。製造する人は、30歳代から60歳代までのたった6人の女性だけ。毎日1500本を目標に、手作り。針先を上手く削ることは、大変な熟練を要します。そして、工場の休憩室で、出来上がった針を使いレコードとCDを聴き比べると、レコードの音は再生音域が広く、響きが豊かに聞こえます。 これにはとても驚きました。製造技術の伝承のためにも、いつまでもレコード針作りを続けてほしいものです。

 

 

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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