変わらない空間 ジャズ喫茶YAMATOYA
2013年5月6日~2013年5月12日放送
京都放送 ラジオ編成制作局制作部 永田和美
【番組概要】
1960年代に最盛期を迎えたジャズ喫茶。京都でも多くのジャズ喫茶が開店し賑わいを見せました。しかし、店主の高齢化や高音質の音楽を自宅で楽しめるようになったことから、多くの店が閉店していきました。そんな中今もなおそこにあり続けるジャズ喫茶“YAMATOYA”。今でも京都に来ると寄って帰るという多くのファンがいます。耳に響くジャズと、ほっとする場所、そしてご主人の熊代さんが作り出す雰囲気、そこに集まる人たち、すべてが一つになって上質の空間を作り出しているジャズ喫茶“YAMATOYA”の 魅力を少しでもお伝えできれば幸いです。
【制作意図】
今回紹介したYAMATOYAさんは今年3月に建物の建て替えに伴いリニューアルオープンしました。話しやすい雰囲気を作るためカウンターを増やしたりしたものの、昔ながらの雰囲気を極力壊さないように改装されました。昔なじみのお客さんが今もなお通い、ほっとしていく空間。普段ジャズ喫茶に触れあっていない方々にもその空間が少しでも伝えられたらと思い制作しました。無理に行ってください!とはいいません。気になった方がいたら、ちょっと勇気を出してドアをあけてみてはいかがでしょうか??
【制作後記】
私自身、ジャズ喫茶というものに行ったことがなく、今回の取材で初めてお邪魔しました。ざわついた道路から一歩入り、ドアをあけた瞬間、ガラッと雰囲気が変わり、なんだか不思議な空間にきた感じがしました。昼と夜でもまた雰囲気が違い、自分のお気に入りの空間を見つけて、ちょっと一休みしてみるには本当にすばらしい場所ではないでしょうか。来ている方々も各々が自由な時間を過ごしています。それでもジャズという一つのエッセンスでつながっている。今日もそうやって人が集まり、音楽を楽しみ、時間を楽しんでいるんだなと、そしてそれがまたジャズ喫茶の魅力でもあるんだろうなと感じました。
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