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2013年3月22日 (金)

雪国で聴くもうひとつの「ペチカ」

2013年3月4日~2013年3月10日放送
福井放送 FBCラジオセンター 酒田智彦

 福井県の中でも雪深い北に位置する坂井市丸岡町では、毎晩夜9時になると街中にチャイムが流れます。北原白秋作詞、今川節作曲の「ペチカ」です。御存知のとおり「ペチカ」は、山田耕筰氏の曲が大変有名ですが、丸岡町に流れる「ペチカ」はもうひとつの「ペチカ」。

 今川節は丸岡町で生まれ、生涯故郷を離れることなく260曲あまりを書き続け、25才の若さでこの世を去った作曲家です。番組では、今川節の研究を続ける平井英治さん(77才)にお話し頂きながら、SPレコードやリードオルガンの音源、そして町の人達の声とともにお送りします。

(こぼれ話)
教会の倉庫にあった戦後のリードオルガンを演奏して頂き、楽しく取材させてもらいました。また多くの町の人達にお話しを聴いたところ、今川節を知らない人もいらっしゃいましたが、時報の「ペチカ」を聴いてもらうと「知っている」と答える人も多くありました。時報の「ペチカ」が町に根付いてると感じられた瞬間でした。

 

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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