魔法の杖、作ってます。
2012年11月19日~11月25日放送
北日本放送 報道制作局 報道制作部(ラジオ) 熊野 智元
富山県南砺市福光にある「南砺バットミュージアム」は、野球ファンの天国です。
日本プロ野球の歴史に残る選手、助っ人外国人、マニアックな選手まで、500本のバットが飾られています。放送では阪神の掛布選手のバットを素振りしましたが、実は落合や王のバットも振らせてもらいました。プロ野球選手のほとんどのバットが、この福光という町から生まれ、いまも生み出され続けています。
ちょうどCS期間中に取材をしていたので、ある工場では「昨日の試合はウチのバット大当たり!」なんて話も聞けました。(メーカーとの契約上、選手の名前を明かせないところが多く、放送はできませんでしたが…)この町のバットに携わる方はみな一様に野球が好きで、自分が携わったバットを使う選手の活躍を、自分のことのように喜びます。たぶん昔も今も、この町の人たちは同じように、試合のたびに一喜一憂していたんだと思います。
ただの木の棒が、こんなにも人を熱狂させる。忘れられないシーンが生まれる。「バット」という名の木の棒をずっと作ってきた町。いまも選手とともに一喜一憂する職人さん。これは、野球が好きで好きでたまらない町のお話です。
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