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2011年12月 5日 (月)

師匠は先生! 子ども寄席

信越放送 ラジオ局 編成制作部 西沢 修

日本人はもともと「笑い」を愛する国民であると、何かで読んだことがあります。それは滑稽本や風刺画などに見られる江戸文化にも結実していますが、落語もまた間違いなくその代表の1つでしょう(幸いこうした話芸はラジオとも大変相性の良いものです)。

そんな日本の伝統文化である落語を、赴任先の小学校で子どもに伝えている先生が長野市にいらっしゃいます。
アマチュア落語家・快楽亭狂志こと、中村雅則先生。(参考までに、教師である中村先生に“狂志”と命名されたのは快楽亭ブラックさん。過日逝去された立川談志師匠ともエピソードの深い噺家さんです)

個人的には、久しぶりに録音風物誌の制作を担当しました。
「あの街・この街の話題を…」という番組コンセプトを考えるたびに、「今の世の中に必要なもの・呼び起こしたい感情や聞いてほしい音は何だろうか…」とクギンするのですが、「2011年」は私たちの誰もが明るい前向きな気分に飢えたまま年末を迎えました。
 
そんなご時世だからこそ、今回の制作ローテーションを迎えて、「ここ長野の街に、落語を通じて子どもの感性を育み、地域に笑いをもたらしている1人の先生がいるのです!」ということを 皆さんにもお伝えしたいと思った次第です。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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