PANの学校
高知放送 報道制作局 ラジオセンター 越智 義久
高知県の山間部、いの町上東地区は人口120人ほどの過疎の集落です。活性化どころか地域を維持していく為に、何かに取り組まねばと危機感を持った地元の人たちは、休校となった小学校の活用法を探っていました。
その中で出会った人物が、小学校があった頃のイベントにつてを頼りに出演してもらった、大阪で活躍するプロのスチールパン奏者、
山村誠一さん。
上東地区の風土を気に入った山村さんの提案で、スチールパンの演奏・制作を行う「PANの学校」が5年前に設立されました。
学校が開かれるのは月に1回。そのたびに山村さんは大阪から指導の為に訪れています。コンサートを見た人たちが生徒として集まり、さわやかな音色が山里に響きます。
今回は地元の人が「PANの学校」に託した想いを描ければと思い、制作にあたりました。カリブ海の音ですが高知の山里にもなぜか良く合います。
ちなみに山村さんは上東地区に家を借りていて、引っ越すつもりと話しています。