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2011年5月23日 (月)

PANの学校

高知放送 報道制作局 ラジオセンター 越智 義久

高知県の山間部、いの町上東地区は人口120人ほどの過疎の集落です。活性化どころか地域を維持していく為に、何かに取り組まねばと危機感を持った地元の人たちは、休校となった小学校の活用法を探っていました。

その中で出会った人物が、小学校があった頃のイベントにつてを頼りに出演してもらった、大阪で活躍するプロのスチールパン奏者、
山村誠一さん。

上東地区の風土を気に入った山村さんの提案で、スチールパンの演奏・制作を行う「PANの学校」が5年前に設立されました。
学校が開かれるのは月に1回。そのたびに山村さんは大阪から指導の為に訪れています。コンサートを見た人たちが生徒として集まり、さわやかな音色が山里に響きます。

今回は地元の人が「PANの学校」に託した想いを描ければと思い、制作にあたりました。カリブ海の音ですが高知の山里にもなぜか良く合います。
ちなみに山村さんは上東地区に家を借りていて、引っ越すつもりと話しています。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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