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2011年5月 2日 (月)

120年余りの歴史に幕~木曽川・日原(ひわら)の渡し船

東海ラジオ 制作局制作部 北 敏明

愛知県と岐阜県の県境を流れる木曽川は、長さは日本で8番目、
流域面積としては日本で5番目の一級河川。
この川の両側には、古くから両県を結ぶ交通手段として多くの渡し船があった。
しかし、橋梁の建設により次第に数は減り、今ではわずかに観光目的の渡し船を残すのみとなった。
 
今年3月30日にまた一つ歴史の火が消えた。
河口からおよそ20キロの位置にある愛西市の日原渡船(ひわらとせん)。ここは江戸時代、名古屋城から高須松平藩(現在の岐阜県海津市)を結ぶ重要なルートの一つであった。

この地域は旧八開村と呼ばれ、蓮根が特産物。
船をつかう蓮根農家の副業として、かつては、村の男の7割はこの渡し船の船頭をしていたという。昨今は12名の船頭が交代で、船外機をつけた船を運航していた。
 
最後の運航を前に、地元の歴史研究会有志がツアーを企画した。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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