青島ういろう物語
宮崎放送 ラジオ営業制作部 小倉 哲
昭和40年代、新婚旅行ブームで沸いた宮崎有数の観光地、宮崎市 青島。この青島で明治時代から売られているお土産が「青島ういろう」です。
明治15年創業 松山商店の3代目店主、佐々原一也さん36歳は、今も薪とセイロ蒸しで作るういろうにこだわり続けています。
青島ういろうの原料はうるち米と、上白糖・黒砂糖をとかした砂糖湯だけです。
その製法は明治時代から地元の人たちに受け継がれてきました。最盛期には50軒以上あったういろう店も、観光地としての地盤沈下で、今では数えるほどに。さらにガス、圧力釜の登場で伝統的な製法は姿を消しつつあります。
【制作裏話】 宮崎県民にとって「ういろう」といえば、名古屋や山口ではなく「青島」のもの。山口県出身の新人アナウンサーに食べさせたところ自分が抱いているういろうとあまりにかけ離れていたのでカルチャーショックを受けたようです。