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2009年5月

2009年5月25日 (月)

語りかける錫~薩摩錫器

南日本放送 ラジオ制作部 七枝 大典

「薩摩錫器」とは、薩摩切子や薩摩焼きと同じく、鹿児島の伝統工芸品。しかし…。

取材した浅田慎太郎さんは、この道40年になる「職人」です。錫と向き合うと「声が聞える。語りかけてくる」そうです。

その声を聞きながら、時にはケンカもしながら今日も工房に入り、カンナを手にロクロを回します。

金にはないきらびやかさ、銀にはない色合い、それが錫。どこか鹿児島、「薩摩」を感じてしまうのは地元だからでしょうか。錫を削り出す金属音を聞きながら取材しました。

2009年5月18日 (月)

時を超え響け、木造船

京都放送 ラジオ制作部 田中 雅子

今年で開削400周年を迎える保津川下り。もともとは丹波の木材や米などを京の都へ運ぶ水路でした。

鉄道や道路の開通によって明治以降になると観光のための川下りに変化します。船自体も40年前までは、木造船が使用されていましたが、現在は強化プラステックの船が使われています。

そんな中、木造船製作の技術を後世に伝えようと40年ぶりに木造船が再現されました。木造船には保津川上流の杉が使われており、手でトントンと触れると船全体にその振動が響き渡りました。

まだ一艘しかない木造船ですが、保津峡にその音が響き渡る日がくるのを船頭さんもお客さんも待っています。

2009年5月11日 (月)

アルプホルン 自然の恵みの贈りもの

文化放送 報道制作部 山本 カオリ

スイスを象徴する楽器として知られるアルプホルンは元々、厳しい自然環境の中で暮らす酪農家の生活の知恵から生まれたもの。そのアルプスホルンを自ら製作し、演奏するグループが神奈川県厚木市にある。

約21年前、生涯学習講座として始まったこのグループ(玉川アルプホルンクラブ)では、「自ら演奏する楽器を手作りする」というルールがある。

アルプホルン製作に使う木材は根曲がりの木。廃材となる木に楽器としての命をふき込み、光を当てる。そんな自然と音楽を愛する人々を紹介する。

クラブメンバーの8~9割は60歳以上。
20年以上にわたる活動は全国規模に広がりつつある。アルプスホルンの製作練習のほか、休日には、イベント出演も増えてきているという。

2009年5月 4日 (月)

お城下の日曜市

高知放送 ラジオセンター 浜田 秀弥

高知市の中心に展開される、日本でも有数の街路市、日曜市。

高速割引の効果もあってか、活気を復活した日曜市の今の姿を音でお伝えします。

一頃に比べて、やはり人出が多くなっていました。ピーク時代には行き違いが難しいほどの盛況ぶりにネイティヴの私も嬉しいやら驚くやら。これからも、この賑わいが続いてほしいなと感じました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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