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2008年5月12日 (月)

飯坂温泉に響く三味線の音

ラジオ福島 放送部 石田 久子

飯坂温泉には、現在およそ10人の芸妓がいます。

かつては、300人を超える芸妓がいて、温泉にいらっしゃった方をお迎えし、地元の唄などの「芸」を披露していました。この芸を支えていた一つが、飯坂温泉の街にある小さな三味線店です。

現在のご主人は三代目の町田敏弘さん。
一度三味線作りから離れたものの、再び伝統や文化を守ろうと、三味線作りをはじめました。町田三味線店の作業場は、初代、先代の使っていた場所と同じ。表に面した場所です。

作業中に、観光に来た方がガラス越に眺めていると手招きして中で作業をご覧いただいたり、ミニ演奏会が始まることがあります。伝統だけではなく、これからの飯坂温泉を支えていくお店だと感じました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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