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2006年11月13日 (月)

里帰りラッパが行く

秋田放送 ラジオ局 ラジオ放送部 丹内 モモコ

戦後 サイパンから旧日本軍の「ラッパ」が還って来た。秋田県由利本荘市に住む佐々木三知夫さんは、この「ラッパ」をもらい受け、戦友会などの会合に顔を出す。

リクエストに応じ、ラッパを吹き、想い出話に加わる。また、戦争を知らない子どもたちにはラッパの話しとともに戦争の話しを伝える。

この「ラッパ」のことを聞いて佐々木さん宅を訪ねてくる人もいる。木内兼治さんはサイパンで戦友を失っている。ラッパの音を聞き、「木村、中村ー」と戦友の名をつぶやき、涙にくれた。

遠い戦場からの里帰りラッパは、ふるさとの人々に「平和」を伝えて行くことと思う。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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