牛タン焼きブームを陰で支えた炎の職人
東北放送 ラジオ局 制作部 平沼 敦子
BSE問題の影響を受けているとはいえ、仙台名物の代名詞ともいえる「牛タン焼き」。
戦後間もなく、当時食材としては気にも留められていなかった牛タンに目をつけた料理人が牛タン焼き屋を開いたのが始まり、というのは有名な話ですが、牛タン人気を語る上でもう一人欠かせない職人がいます。
それは、およそ50年前に牛タン焼き専用のカマドを開発した仙台のカマド職人・二科一男さん(74)です。
番組では、今や仙台市内のほとんどの店で使われているという牛タン焼き専用のカマドの誕生秘話を紹介するとともに、二科さんのモノづくりにかける思いに迫りました。
二科さんは、最近 街中にある焼肉店から頼まれ、ご飯を薪で炊くためのカマドを作ったのだそうです。
電気炊飯器が主流になる中で、「薪や炭の火の良さが再認識されているようでうれしい」と話していたのが印象的でした。
かくある私も、取材といいつつ牛タンを食べ歩きましたが、この焼肉店のカマドで炊いたご飯もまた絶品! 早速、二科さんのお店で七輪を購入しました。