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2005年2月14日 (月)

女子高生・水中土木に挑む

IBC岩手放送 ラジオ制作部 中村 好子

太平洋に面した岩手県最北の町・種市町にある県立種市高校。

この高校の「海洋開発科」は潜水と土木を同時に学ぶことができる全国唯一の学科で、全国の海域で港湾工事や海底調査、沈没船引き上げといった水中作業に取り組むプロダイバーを養成しています。

実習の厳しさもあって、これまで男子生徒しかいなかった海洋開発科に、初めて女子生徒4人が入学したのは3年前の春でした。

十文字有香里(じゅうもんじ・ゆかり)さんもその一人。種市町伝統の「ヘルメット式潜水法」など男子生徒でもきつい実習を仲間と励ましあいながら乗り越えてきました。

3年生になり、今度は進路をめぐって夢と現実のギャップに直面した彼女。悩みながらまもなく卒業を迎えます。彼女を中心にすえながら、海洋開発科の生徒たちの一味違う高校生活を紹介します。

予定調和的に彼女が卒業後、水中土木の世界に進んでくれれば制作側も楽だったと思うのですが、世の中思うようにはいきません。実は彼女の両親は離婚し、貨物船の乗務員をしているお父さんは3ヶ月に一度しか帰ってこない状況。

そんな中で彼女が選んだのは、お母さんのそばで働くことでした。(スーパーに内定をもらっています。)お母さん自身は、娘に広い世界を見て欲しいと思っているのですが…。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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