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2003年12月 1日 (月)

エイサーでつながる 地域・世代・シマへの思い~兵庫県高松地区

AM神戸 報道制作部 西口 正史

兵庫県における“琉球狐”出身者の町といえば、尼崎か長田が有名だが、宝塚市・高松町もその1つ。わずか10分で1周できてしまう狭い範囲に、金城、渡嘉敷、糸数といった沖縄ゆかりの名前の表札を掲げた家が林立している。

その様子は、まさに高松の人々が“肩を寄せ合って生きてきた”ことを表しているように私には思えた。そんな高松町も近年、地域のつながりが薄まってきているという。

今回の取材では、エイサーという沖縄の風習(先祖供養のための踊り)を通して、地域のつながりを再構築しようとしているエイサーの団体・レキオにスポットをあててみた。

浮かび上がってきたのは、懐かしい故郷(シマ)での記憶をエイサーに重ねる沖縄1世と、エイサーを通じて自らの中の沖縄を発見しようとしている2世、3世の姿であった。

なお、本編において取り上げることはできなかったが、数年後には区画整理により、高松地区が“なくなる”という。高松の歴史、そして今後についてこれからも追いかけていきたい。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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