81歳、まだまだ夢中!
2025年9月15日~2025年9月21日
長崎放送 報道制作部 久保田麻智子
【番組概要】
長崎市に住む、福吉拓雄さん。1944年(昭和19年)生まれの御年81歳。
子どもの頃からラジオ作りが趣味です。家庭にラジオがある、というのが当たり前ではなかった少年時代。学校の図書室にあるラジオの回路図を書き写し、先生が持っていたラジオを眺め、祖父の家にあったラジオを分解しては組み立て、を繰り返した。その情熱が、少年時代をあざやかに彩りました。定年後も変わらぬ情熱で、子どもたちに電気の面白さ、モノづくりの楽しさを伝えています。熱中することが、人生を輝かせる、と教えてくれます。
【制作意図】
一つのことに純粋に熱中する気持ちを思い出させてくれた福吉さん。「子どもの頃は、ラジオの回路図が頭の中に入っていた。」というほど。3人兄弟の長男だった福吉さん。本音を言えば、大学に行きたい気持ちもあったけど、家族のことを思ったら就職するしかなかった。でも、電気が好きだったから、二言なく就職しました。自分の好きなことを叱らずに認めてくれて、電気の道をすすめてくれた、
父親の想いに応えられたかな。」と、話します。セピア色になった理科の教科書を「これは大好きだから、近くに置いておきたいんです。これが原点だね。」と見せてくれました。少年時代の気持ちのままに、熱中する福吉さんの輝く姿が伝わったら良いなと思います。
【制作後記】
福吉さんは、ラジオ以外にも趣味がたくさん。カメラ(写真を撮ること)、随筆を書くこと、竹とんぼ作り、ハーモニカ、マラソンなど。アマチュア無線も楽しんでいて、同好会や愛好会の仲間もたくさんいます。自宅では、プランターで植物を育てたり、老人クラブに出かけて行って、料理を習ったりと、とにかく快活な方です。取材のために持って行った、小型ラジオやラジカセ、録音機材にも興味津々そして、話し出すと止まらない。とても楽しい取材でした。奥様は、手作りのラジオで溢れる棚を見て「少々迷惑」と溜息を吐いていましたが、そんな奥様もラジオ好き。それぞれの部屋で、それぞれが好きなラジオ番組を楽しんでいる姿を見て、ラジオ制作者として嬉しかったです。
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