シャッター商店街に活気を・起死回生のドロップキック!
2025年11月17日~2025年11月23日
和歌山放送 報道制作部 寺門秀介
【番組概要】
シャッター商店街化している和歌山市中心部の繁華街”ぶらくり丁”では、まちづくりの会社を立ち上げ、商店街を再生させようとする動きが出はじめ、定期的にイベントも行われ、空き家を活用したレンタルルームも好評だ。古くなったアーケードを撤去して、歩きたくなるまちづくりを計画するなど、
いろんな取り組みに挑戦して活気を取り戻そうとしている。地元産の珍しい野菜の直売や、餅投げに集まる人々。さらには商店街プロレスまでやってくるなど、活気を取り戻しつつある様子を、録音で綴った。
【制作意図】
かつて60を超える店舗がひしめき合ったぶらくり丁も店主の高齢化や郊外ショッピングモールの台頭などで現在では半分程度にまで縮小し、衰退に歯止めがかからない状況だ。
しかし、官民一体となって商店街の賑わいを復活させようとするまちづくり会社や和歌山市の動きに呼応する新しい企業や空き物件をリノベーションして映画館やストリートファッションなど個性的な店舗を起業する若い起業家の姿も見え始め、息を吹き返しつつあるなかで、餅巻きやストリートライブ、キッチンカーによる飲食物販売、さらには、移動式モデルルームの実証実験や商店街プロレスといった
既存の常識を飛び越える催しまでやってくるなど、新しい息吹と賑わいを求める市民の調和を発信することで地方の再興の輪を広げたいという思いを込めた。
【制作後記】
私自身、その”商店街プロレス”のレスラーの一員としてぶらくり丁で試合に出場し、当日は雨天にもかかわらず200人を超える観衆でヒートアップした。リングの設営の段階で、高齢者や親子連れから興味津々に尋ねられ、市民が賑わいに飢えている様子がうかがい知れた。地方鉄道にも似たような特徴が有るが、やはりそこに人が集まるための継続的な仕掛けづくりひとつで、大きなうねりを生み出せると確信した。血流と同じように、人流も止めない。楽しい”何か”を発信し続ける。
やはり人が人を呼ぶ。そのような街の姿を模索するきっかけを得られたと思う。








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