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2025年6月27日 (金)

一番すずめ

2025年6月23日~2025年6月29日
東北放送 ラジオ制作部 三好 泰平

【番組概要】
5月、杜の都・仙台に初夏の訪れを告げる「仙台・青葉まつり」が行われました。
祭りの起源は江戸時代。その後、一度途絶えたものの、伊達政宗公没後350年の1985年に「仙台・青葉まつり」という形で復活しました。まつりの目玉は「すずめ踊り」。仙台城移転新築の折、大阪・堺から来た石工職人たちが即興で踊ったのが始まり。伊達家の家紋が「竹に雀」であったこと、はね踊る姿が餌をついばむ雀の姿に似ていたことから、いつの頃からか「すずめ踊り」と呼ばれるようになり、400年の時を超え、現代に受け継がれています。特に伝統の踊りを「正調すずめ踊り」として受け継ぐ「仙臺雀踊壱番組」も「仙台・青葉まつり」を前に練習に励んでいました。
世代や国籍を問わず踊り継がれている「すずめ踊り」は踊る人、見る人の垣根を超えて、人々に「喜び」と「幸せ」を与えてくれています。

【制作意図】
自身、幼い頃に「仙台・青葉まつり」に参加し「すずめ踊り」を踊りました。その頃は友人と楽しく踊っていただけでしたが、大人になり、「仙台・青葉まつり」や「すずめ踊り」のことをより知る機会があり、歴史や伝統あるものは生まれ故郷の次世代に残していく必要があると感じ、取材対象に選びました。耳に流れる祭りばやしから、杜の都・仙台が最も美しいといわれる5月の街の雰囲気を感じていただければと思います。

【制作後記】
宵まつり、本まつりと行われましたが、本まつりは快晴。まさにお祭り日和でした。新緑まぶしい5月、杜の都・仙台には国の内外から多くの人達が集います。まつりに参加した人達にとってはとても気持ち良く、見物している人達にとってはとても楽しく過ごす姿がそ録音から感じられました。また「仙臺雀踊壱番組」の踊り手の皆さんが「正調すずめ踊り」に誇りを持っていることにも心を打たれました。自身は昨年、故郷の仙台に戻り、ラジオ番組の制作に携わる様になりましたが、「仙台・青葉まつり」を取材することで、改めて故郷のことをより知りたい、より多くの人達に知らせたい気持ちになりました。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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