« 煌めく春 ジュエリーの街こうふ | メイン | 岩手短角、靴になる。 »

2025年5月20日 (火)

世界に一つだけのとうふるーと

2025年4月28日~2025年5月4日
山陰放送 コンテンツ制作部 大田祐樹

【番組概要】
鳥取県東部に古くから食卓に並ぶ「とうふちくわ」。その歴史は江戸時代末期に遡ります。因幡地方の池田藩主が質素倹約を推奨し、この意向で生まれたのが「とうふちくわ」です。そのまま食べるのが一般的ですが、炒めたり、お寿司のネタになったりと近年食べ方にも変化が・・・。このとうふちくわは食べるだけでなく、今や楽器にもなり、その綺麗な音色に注目が集まります。今回は、そのとうふちくわで作った「とうふるーと」奏者の河下哲志さんに「とうふるーと」への思いや今後の夢を伺いながら、その唯一無二の癒しの音色を全国の皆さんにお届けします。

【制作意図】
20cmほどの「とうふちくわ」を試行錯誤の末、笛にしてしまった「とうフルート奏者」の河下哲志さんが楽器を編み出し演奏を始めて19年。今現在、「とうふるーと奏者」の後継者はいません。「とうふるーと」誕生からまもなく20年を前に、全国の皆さんに「とうフルート」の澄んだ音色とともに、河下さんの「とうふちくわ愛」を感じていただけたらと番組を制作しました。毎回、演奏前に「とうふちくわ」を包丁とオリジナルの穴開け器を使って作ります。その様子も収録し、鳥取のソウルフードの魅力を音でご紹介します。

【制作後記】
「とうふるーと」、私も吹いてみましたが、音は全く鳴らず。音が鳴るまで1年と聞き、気が遠くなりました。しかも練習のたびに、毎回新鮮なとうふちくわから「とうふるーと」を作るところから始まります。そりゃ後継者が育たないのも納得・・・と感じつつ、なんとか河下さんの後に続く演奏者が誕生することを願うばかりです。演奏後の「とうふるーと」は演奏者が実食!幸い、毎日食べても飽きない優しい味わいで、しかもヘルシーなのは救いですね。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/563083/34278870

世界に一つだけのとうふるーとを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

ブログ powered by TypePad