« ハードでスローな名物せんべい | メイン | 今までもこれからも まちのオアシス湊河湯 »

2024年9月19日 (木)

鉄瓶婆(ばばあ)、店をつぐ

2024年9月2日~9月8日
IBC岩手放送 ラジオ放送部 中村好子

【番組概要】
奥州市に「スナック喫茶チロル」というレトロな店がありました。南部鉄器の職人が集まる憩いの場として50年の時を刻んできましたが、店のママは今年6月末での引退と閉店を周囲に宣言し、実行します。ところが、店が消えることに待ったをかける人物が現れ、事業承継に取り組むことに。自らが創作した「鉄瓶婆(ばばあ)」というキャラクターを演じながら南部鉄器をPRするその人物、異色の地域おこし協力隊、太田和美さんの新たな決断と挑戦を追いました。

【制作意図】
大谷翔平選手が5月にInstagramで紹介したことで、世界から注目された南部鉄瓶。その産地が、今回紹介する奥州市水沢羽田町です。この町で半世紀、職人たちに愛されてきた「スナック喫茶」は、ある意味、文化を支えてきたと言えるかもしれません。「作品を作る上で一番大切なものは、取り巻く環境。いつも同じ時間、同じ場所で、いつものアレを食べて、いつものメンバーと語り合う。そして時には、若者や初めて会う人からインスピレーションを受けたり。そうした交流が当たり前のように営まれてきた場があったからこそ、南部鉄器という伝統が今まで受け継がれてきた」と、太田さんは言います。事業承継を決断した彼女の思いに迫ります。

【制作後記】
去年9月、「地域おこし協力隊」になって3か月で、「南部鉄器まつり」のPRに来られた太田和美さんに初めてお会いしました。白塗りの「鉄瓶婆(ばばあ)」に扮した小柄なその人の印象は強烈で、ずっと注目していましたが、それから1年たたずして今度は事業承継にチャレンジとは!本オープンを前に、すでに訪れるお客さんの層がだいぶ幅広く変化している様子。これからどんな展開が待っているのか、目も耳も離せません。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/563083/34273425

鉄瓶婆(ばばあ)、店をつぐを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

ブログ powered by TypePad