木だけで作られたアート 組手障子に込められたある職人さんの想い
2024年7月1日~7月7日
西日本放送 ラジオセンター 白井美由紀
【番組概要】
鎌倉時代に作られ始めたと言われる組手障子(くでしょうじ)
釘を一本も使うことなく、木と木を組み合わせて、様々な模様を作ります。隙間なく組み合わせるためには、0.1mmの誤差も許されません。「麻の葉」や「籠目(かごめ)」といった幾何学模様にはそれぞれ意味があり、人々の幸せを願う想いが込められています。香川県の伝統的工芸品である組手障子の職人である、丸生木工所(まるしょうもっこうしょ)の生島直樹さんは、その組手障子の技法を取り入れた体験を子どもたちにしてもらいたいと、出前授業などの活動に取り組んでいます。その組手障子に込められた生島さんの想いを取材しました。
【制作意図】
歴史ある組手障子。香川県だけのものではなく、他県では「組子」と呼ばれたりしています。「組手障子」としては、現在香川県の伝統的工芸品にも指定されていて、その美しさや細やかさには目を見張るものがあります。最近では海外からの注目も大きいそうで、組手障子の魅力を特に、国内のたくさんの人に知ってもらいたいと思い制作しました。生島さんの木への優しさ、人への優しさが伝わればと思います。
【制作後記】
私自身、子どもようの教材を体験させてもらって、最初、全然うまくいかないんです。。。そんなときに、生島さんから、まっすぐに組み合わせようとしても、うまくいかない・・・ならば斜めからの視点に変えてみる・・・それでもだめならひっくり返してたら?…ハッとしました。組手の作品作りの中に、、、なんだか人生の拓きかたを見たような気が。そんな私を見て優しく笑う生島さんの人柄に、ホッとした取材だったのです。
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