幻想的な氷の美術館~青い湖が魅せる輝き
2024年3月4日~2024年3月10日放送
北海道放送 オーディオビジネス局編成制作部 横山佳菜絵
【番組概要】
札幌からも、新千歳空港からもアクセスしやすい、人気観光スポット「支笏湖」。11年連続で透明度日本一に輝いたこともある、その湖の青さは「支笏湖ブルー」と呼ばれています。北海道を代表する冬の祭典「千歳・支笏湖氷濤まつり」は今年で46回目。支笏湖ブルーが作り出す幻想的な青の世界は、多くの人を魅了します。その美しさの背景には、24時間体制で、夜通し行われる氷像制作がありました。「氷の美術館」はどのようにして完成するのか。37年間、氷像制作に携わり続ける制作部長、小林さんの熱意とこの幻想的な空間にやってきた人たちの声を、氷の世界でしか聴くことのできない音とともにお伝えします。
【制作意図】
札幌で生まれ、札幌で育った私にとって一番身近な湖は「支笏湖」です。よく晴れた日に、ブルーに輝く湖の周りをドライブしているだけで、とても癒され、すがすがしい気持ちになるのです。透明な湖の上で漕ぐクリアカヤック、全身で感じる風は気分爽快。6月~8月にだけ漁が行われる「チップ(ヒメマス)」のお刺身は絶品。自然に囲まれた支笏湖の温泉は「ととのう」以外のなにものでもありません。そんな私が、実は訪れることができていなかったのが「千歳・支笏湖氷濤まつり」でした。ここにしかない音がきっとあるはず、そう思ったのがきっかけです。
【制作後記】
小林さんは、「こんなに追い込まれた年は初めて」と話してくれました。準備期間に例年よりも気温の高い日が続き、作業が遅れ気味だったそうです。2月初旬、開幕した会場に訪れると、幻想的な青の世界が出来上がっていました。氷だけで作られる、その美しさに「わっ」と声が出ました。2月中旬、またも気温の高い日が続いたことで氷像が崩れ、予定していた終了日より10日以上も早く中止となってしまいました。厳しい自然との闘いがあってこそ成り立つ「氷の美術館」。来年、さらに美しく、さらに幻想的に輝く「支笏湖ブルー」の世界が楽しみです。
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