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2023年3月30日 (木)

刀匠 松葉國正 鋼も溶かす熱い

2023年3月13日~2023年3月19日放送 
宮崎放送 ラジオ局ラジオ部 丸山莉奈

【番組概要】
1000年以上の歴史がある「日本刀」の刀匠が宮崎県日向市にいらっしゃいます。日向市は、宮崎県の北東部に位置し、日向灘海域に面しています。日向の国にゆかりのある刀工の作品は、太陽の国の刀という意味で日州刀と呼ばれています。今回の主人公、松葉國正さんは刀鍛冶になって34年。郷里である日向市に鍛冶場を構えました。日本一を意味する日本美術刀剣保存協会会長賞、4年連続で特賞第一席、など多数の賞を受賞。2014年に無鑑査の称号を得て、現代の名工の一人です。そして松葉さんの「日本刀制作技術」は2022年、宮崎県の無形文化財に登録されました。刀づくりが楽しくて楽しくて仕方がないと話す、松葉さん。突然の病魔により、1年以上刀を作れない時期もありました。それでも諦めず、鋼を打ち続ける刀鍛冶の熱い想いを届けます。

【制作意図】
何気なく「日本刀制作技術」が宮崎県の無形文化財に登録された記事を読みました。日本刀ってどうやって作るのだろう、と疑問に思い、調べてみました。原料である玉鋼を竹炭で熱し、槌で何度も打ち延ばして刀の形に整形していきます。全国でも刀鍛冶が数少ない中、宮崎県にこんな凄い方がいらっしゃるということ、文化財にも指定された「日本刀制作技術」をみなさんに知ってほしいと思い、制作しました。

【制作後記】
刀匠、職人というと寡黙なイメージがありましたが、松葉さんはとっても明るく元気な方でした。日本刀の世界で頂点に立たれた今でも「刀づくりはとても難しい、ひとつひとつ新たな気持ちで作成している」とおっしゃっていました。侍のいない時代になぜ刀を作り続けるのか、松葉さんは日本刀が美しいから、日本刀を自分の手で作り出せることがこの上ない幸せ、と答えが返ってきました。日本刀愛に溢れた松葉さんの熱い想いが、皆様に届くことを願っております。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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